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ふれあいコンサート2004
 5月30日夕方、白浜町の紫雲寺で「ふれあいコンサート」があり、亡夫とともに参加しました。
 薄明かりの静まり返ったお寺のお堂に三つの音が重なりあって、重く風が吹き抜けていくように響きわたりました。
 いにしえの遥か彼方から音がおりてきて、そこにいる人たちを包み込んでしまうような音色でした。
 木の葉が風に揺れ、流れる川の水音まで聞こえ、なんとも平安な気持ちになっていきました。
 夫が亡くなって七ヶ月。
 亡夫ととともに聞き入った、夫にとっては鎮魂のコンサートであったはず…。 私にとっては、魂を響かせてもらい、仏さまになってしまわれた人たちと、一体となれたいやしの空間でした。
 この町にこんな洒落たことをやってくれるお寺さんがあることを、誇りに思いました。
 そしてつくづく思いました。ふるさとは「いいなー」と。このいにしえの音の流れをたくさんの子どもたちにも聞いてもらいたいなぁー、とも思いました。
         白浜町 岩沢 梅子
 6月6日付け『房日新聞』掲載の感想文を転載させて戴きました
 『ふれあいコンサート』そのものは十数回になりますが、お三人のコンサートは連続3回目となり、聴き手も演奏の人達も呼吸がピッタリ。
 写真でお分かりのように和気藹々、リラックスしながら聴くことが出来ました。
特にお三人それぞれこの日のために作った詩を、抽選で選ばれた人が演奏をバックに朗読するという試みは「なかなか良かったねぇ」と好評でした。
 尚、深津純子さんの素敵な詩はこちらです。
 また、主催者『ふれあいの会』の本格コーヒー、丸山町の福祉作業所『ふれあいハウス』さんからの手づくりパンや、栃木県壬生町の掛川もと子さん(実は住職の弟の奥さん)が送ってくれた、その朝摘んだ完熟『とちおとめ』で作った、どっさりのイチゴ大福。これには東京や千葉からおいでの皆さんも含めてみんな大感激でした。
 
この夜一番印象に残ったのは、ことによるとこの大福だったかも知れませんネ。04/06/11